2024.5.9
東宝調布スポーツパーク
2024.5.9
東宝調布スポーツパーク
(歴史の重み)
今週は打ち込みの週と題して平日ラウンドを控えてレンジでの練習が続いております。でもやっぱりラウンドしたいよね、ということで本日は行ってきました。ホームコースの東宝調布スポーツパーク。
レンジでスイングを整えていると、紳士が近づいてこられて、「振り切れてるね」と私ではなく息子にお声がけいただきました。軽くて短いミニドライバー(USkids Ultralight 48)を振りちぎっている息子を横目に、30代の娘さんの話になりました。まだ娘さんが6歳の頃、ここでクラブをバンバン振って飛ばしまくって、周りから沢山声をかけられていたそうです。ただ娘さんはドライバーは好きだったのに、アイアンが嫌いで、すぐにゴルフを辞めてしまった。おそらくアイアンが重かったのでしょう。悲しそうにお話しされておられました。続けて欲しかったなぁと。今は色々とジュニアクラブがあっていいねとも。日ごろ我々親子を見かけていられるそうで、なんだか恥ずかしかったです。
その後、転がりの良いベントのパッティンググリーンでゲーム。息子に完敗し、ラウンドへ。夕日がとても綺麗で木々の影がのび、まるでMasters Tournamentで最終組がラウンドしているかのような光景でした。言い過ぎではありません。それもそのはず?、実はその昔、この場所、東宝の映画の撮影場だったのです*1。
東宝調布という名称からも映画という言葉が思い浮かびます。少し離れたところには日活撮影所があります*2。「映画のまち調布」として市がアピールしているように、規模は縮小されたみたいですが今なお撮影がされている*3。東宝に、日活とくれば The 映画。コースのどこかに撮影場の面影がないかなと毎回探していますがなかなか見当たりません。
ラウンドを終えてカートを片付けていたら、20人、30人?ぐらいの若い子たちがスタートホールにどっと押し寄せておりました。初めて見ましたこの規模感。イベントかも。時間はすでに19時。どことなく映画の撮影現場を想起させるような光景でした。
ゴルフにまつわる映画をこの場所で撮影したら素敵だなと思います。原点に敬意を表して。
*1 嶋崎平人,「調布のゴルフ場が来場者を増やし続ける事情:9ホールのプレースタイルは普及余地がある」, 東洋経済オンライン, 2017.12.24. 記事にあるとおり、若い女性の姿が目立ちます。バリエーションに富んだコース、天然芝とバンカーで構成されたアプローチエリア、画面でスイングチェックできるレンジ、ラウンドレッスン込みでPGAティーチングプロアワード・ファイナリストの先生も在籍するスクール、フィッティング(芝でも可)に腕利きの工房。 至れり尽くせりです。レストランも最高ですが、ゴルフ以外の要素に力を入れるのではなく、ゴルフをするという本丸に注力しておられる。ブリヂストンでクラブの企画開発、トーナメントの運営にも携わっておられたこの記事の書き手、嶋崎平人さんの提言。 “気軽に遊びに行けるゴルフスタイル”。ゴルフには時間がかかりすぎて若者ハートを捕らえきれない。「まさに時代の先取りをしてきたのがこの調布のコースである」。私も同感です。