2024.4.7
技術進化への対応
2024.4.7
技術進化への対応
(慣性モーメント、Max)
父はラウンドで新ドライバーを投入しました。TaylorMadeのQi10 Max。Pingと悩みに悩みました。親子で応援しているNelly KordaプロやCollin Morikawaプロが実戦投入、と聞きましてこちらにしました。色々調整しているようですし、全く同じスペックというわけではなさそうですが*1。それ以上に、カーボンフェースにチャレンジし続けているメーカーにも敬意を表して。
レンジで1球も打たず、1番ホールのティーエリアで素振りして初打ち。1発目からド・ストレートの弾道がでました。芯を捉えていないのに綺麗にボールが飛んでいく。オーバースペックのTitleist TSi3と違い、鈍感な私でもヘッドの挙動が安定していることが感じ取れます。打点ブレの強さは驚異的。私のようにヘッドスピードが遅くても、ほんの少し吸い付くような打感。軽井沢の高原でゴルフをしているような音。吸い付きと爽快感。すごい技術です。それと同時に思うのは、TSi3の振り抜きの良さと、特に柔らかい打感は唯一無二。使いこなしたい。
こうした大慣性モーメントのヘッドを使っていると、息子のクラブ選びにも少なからず影響を与えそうです。息子は身長が伸びてきたので、そろそろUSkidsのTour Series 51に移行するか検討中です。Ultralight Series 51でも十分かなと迷ったり。
ジュニアクラブのドライバーヘッドは小さく軽量で、慣性モーメントは大人用ヘッドと比べるとかなり落ちます。なので、ウッド系に限定した話にはなりますが、意外とジュニアクラブは難しい。飛ばないし、芯が狭いし、打点ブレに弱い。でも、球は高くあがり、軽量で振り抜きやすいし、なによりスイングに無理がでない。
そうはいっても、大人用ヘッドを使うメリットはあります。技術の進化を大いに享受すること。大慣性モーメントのヘッドに早い時期から慣れることができる。パーシモンからメタル、大型化するドライバーヘッド。300ccでもデカヘッドだった時代。技術の進化に伴いクラブに大きな変化がもたらされるなかで、なかなか上手く移行できずに苦労するプロもいらっしゃいます。
であれば、慣性モーメントという点だけに焦点を合わせると、ウッド系だけは大人用を使ってもいいのかなと。大人用のドライバーヘッドを使うのであれば、慣性モーメントの大きいもの。TaylorMadeやPingでいえば、Max。でもその分、重い。
ジュニア時代に技量が磨かれる道具とは何か。サンプル1ですので、息子だけでは答えが出ません。Maxじゃなくて、ヘッドが動き回るTSi3、ロースピンのQi10 LSやG430 LST。TSi3はクルマに例えるとマニュアル車で、球を捕まえる力が磨かれそう。Maxはオートマ車どころかTESLAの完全自動運転車なみで、乗り遅れると...
頭が混乱するので、息子は今のところ変えずにUSkidsということで。
*1 「コリン・モリカワの10K事情 1Wを「Qi10 MAX」から「Qi10」へ」, ゴルフダイジェスト・オンライン, 2024.2.11. Maxからコア(ノーマル)に変えた理由はヘッドの顔。あまり好みのシェイプではなかったのでしょう。一方、Nelly Kordaプロは、Maxの見た目が好みとのこと。それがMaxを選んだ大きな理由。YouTubeなどでアマチュアやプロによる試打動画を見ると、どれもMaxの顔について高評価の声が少ない。でも見た目が好みと語るNelly Kordaプロの姿を見ると、Maxの顔がいいなと感じてしまう。不思議なものです。「【チームテーラーメイド】ネリー・コルダが「Qi10 MAXドライバー」を選んだ理由」,YouTube;テーラーメイドゴルフ日本公式チャンネル, 2024.3.21.