2024.2.22
ゴルフ界の “King of Rock and Roll”
2024.2.22
ゴルフ界の “King of Rock and Roll”
(身体に触れないで)
先週はラウンドを重ねてスイングも多少乱れてきたので、今週は親子ともども外のレンジで過ごしてきました。生弾道を見ながら。雨模様でナイタープレーに私が躊躇してしまったところもありますが… 今日もコースにでず。今日は定例のレッスン日。指導いたただいてから3年以上過ぎました。
親子でゴルフを始めてすぐにレッスン開始となったのですが(悪い癖がつく前に)、そのときに私がゴルフ指導で1点だけ「こうして欲しくないな」というものがありました。先生が小さい息子の身体(腕、頭、腰、足など)に触れながら指導し、それによって形が作られること。大きくなったら話は別のような気がします。いくつか説得力のない個人的な理由みたいなものがあります。そのひとつが、「癖」。逆説的ではありますけども。
ゴルフはしていなくても昔からゴルフ中継は沢山見ていました。ながらくPGAやLPGAツアーを見ていると、オーソドックスではないスイングやパッティングスタイルのプロが結構目につきます。現地米国の実況や解説者も、「これは個性的なスイングだ。彼(彼女)しかできない。小さい頃から身につけてきたものだから皆んな真似しないでね(あるいは、“真似できる部分もあるよ”)」といったニュアンスで指摘したりする*1。画面越しにはなりますが、30年以上、表現は様々ですけど何度か触れてきた記憶があります。いつの時代も個性的なスイングの方々がいらっしゃる。
個性的な動作を小さい頃に身につけた側面もある一方で、もともと棒を持たせたら最初からそのように振ったというか偶々そういう振り方が心地よいのか、そうした生まれ持った側面もある。後者は先天的な癖。癖はあとから修正してもどこかで、ふと元に戻ってしまうことがある。ぎこちなさも出てくる。だから癖を活かした方が再現性が高い。ただ許容される癖とは何か。悪い癖との線引きが難しい。また別の論点として、最初にどんな特性の棒を持たせるのか、継続的にどんな棒を持たせるのか、低年齢ほど影響を受けやすい。この点は多様な議論がございまして頭がごちゃごちゃで、勉強中です。
ド素人の私が指導経験豊富な先生に「息子の身体に触れないで指導してください」なんて口が裂けても言えません。なんで?と言われたら論理的に説明できませんから。それに、なんだか別のメッセージを発しているような感じもしますし。
これまでの息子のレッスンでは、基本的に、頭が突っ込まないようにインパクト直前まで棒を息子の左こめかみに触れるか触れない程度に差し出されただけ。その一方で父は、色んな所を抑えてもらったり、身体を補助して動かしてもらったりと… 思い描いたように身体が動かない。身体を動かしてもらって、身体に覚えさせて明らかに悪いところを改善。
本日も息子は身体に触れられずに指導をしていただきました。
*1 試合中継での説明なのでピンポイントで引用できません。代わりに、例えば、次のような記事が参考になるかと。私が大好きな解説者のお一人、レックス倉本プロ。Scottie Schefflerプロのスイングについての解説が記事になっております(「米国のゴルフ界で話題!マスターズ覇者・シェフラーが重視するロースピンと高弾道」, GOLFサプリ, 2022.4.14)。ロースピンと高弾道。Scottie Schefflerプロの脚の動きがまるで キング・オブ・ロックンロール、Elvis Presleyのようだと表するなかで、「シェフラーはジュニアの頃から自分の感覚でこれらの要素を追求し続けた結果今のようなスイングをしているのだと思います。... 一見理想的なスイングには見えませんが、私的には今の時代が求める最先端なスイングをしていると思います」と説明されておられます。コーチとはいかなる存在であるべきなのかも学べますのでぜひ記事を読んでみてください。キーワードは、 “オリジナル性”。