2024.2.19
二刀流はゴルフでも
2024.2.19
二刀流はゴルフでも
(許可をいただいて少しだけ)
使わなくなったモノが円滑に売れる、という仕組みがあるとモノを買いやすくなる。今なおゴルフの世界でその役割を果たしているのが中古ゴルフショップです。さらにフリマアプリの登場により、売る前提でモノを買うというスタイルが促進されました。このぐらいの値段でのちのち売れそうだからという考えがクラブを買う際に頭のなかをよぎり、目の前の価格が安く見えてしまう。
息子とゴルフを始めてから2人のクラブを数多く購入してきました。それも売れる仕組みが整備されていたからこそ。数年間、買う売るを繰り返し、道具に対する考え方が変化してきました。今の到達点は、両極端なクラブセッティングを2つ用意すること。1つのセッティングでは私の望むことが達成できないのです。私の技量に適した、打感が良くて、見た目が美しいクラブを手にしてゴルフをしてみたい。
そんなクラブセッティングが果たして存在するのか。ここには、操作性・寛容性の高低という客観的にある程度把握できる要素と、人によって異なる主観的な要素が混在しています。使いこなしたい憧れのクラブ。私の場合、超一流プロゴルファーが手にしているようなクラブ(とくにヘッド)がそれに該当します。ただ私の技量だとスコアがでません。例えば、アイアンだとマッスルバック。一方で、私の技量に合ったクラブを周囲の方々に選んでもらうと、いわゆる易しいクラブ(操作性の低いモノ)になるわけです。スコアメイク・クラブ。
技術向上のためにはどちらが良いのか。一概には言えません。断言できるのは、私にとって憧れのクラブではスコアが出ないということ。私はこれまでずっとこちらのセッティングでゴルフをしてきました。小ぶりな3Wや5W、マッスルバックの5番アイアン、L字パター。私の技量だとオーバースペックすぎて、おそらく技術向上にも繋がらない。今の私でスコアが出るセッティングは何かというと、曲がらないドライバー、球の上がりやすい7W、ユーティリティ多めでトップラインが分厚いアイアン、アンサー型やマレット型のパター。じゃあ、折衷案としてその真ん中のクラブを選べばいいじゃん、ということになりそうですが、憧れが薄くてスコアもあまり良くならないセッティングになってしまう。ちょっと背伸びして、少し難しいクラブで技術向上という側面はあったとしても。
だったら2つセッティングを用意するば良いという考えに落ち着いたわけです。究極のセッティングを求めない。適正なシャフトで組むことを前提にして、右手に憧れのクラブ。左手にスコアメイク・クラブ。理想としては両手から技術を養いたい。右手は練習場で、左手はコースとたまに練習場で。徐々に両手が近づいていく。もう2つセッティングいらないよ、と。二刀流を辞めるときが訪れることを期待して。
ただ、クラブ特性が違うんだからスイングに乱れが生じないのかなという懸念点がありまして、少なくても息子に応用するのは難しいかなと思います。そもそも息子の場合、クラブの美しさを求めると大人用のヘッドになってしまう。ウッド系はスコア向上に役立つとしても、アイアン、ウェッジ、パターは確実にそうならない。スイングも乱れ、スピードも身につかない。重いから。人によって、操作性・寛容性の高低と見た目の美しさとの関係は様々だと思いますが、技術が磨かれる範囲内で操作性が高く寛容性が低い小学生向けジュニアクラブがあればなと感じます。ミスがミスとしてはっきりとあらわれる軽いヘッドのクラブ。
今は、文字通り、右打ちと左打ちという意味での二刀流で技術を養ってもらいたい。身体のためにも。