2024.12.23
大学ゴルフ部における技術指導
2024.12.23
大学ゴルフ部における技術指導
(全く入らず、頭を抱える)
「大学ゴルフ部・新進気鋭の監督に聞いた! 育つ力」(『週刊ゴルフダイジェスト』2023年12月19日号)。監督業以前、早稲田大学の斉野恵康監督はゴルフ雑誌の編集者、日本体育大学の木原祐二監督はティーチングプロ、そしてウェブ版記事の連載、その最後を飾る大阪学院大学の林栄作監督はツアープレイヤー。
「ツアーで活躍できる選手を輩出したい。特に女子は大学に入ってもプロになれると伝えたい。普通の会社員になる子も社会で貢献できる人になってほしいです」とあるように、ツアー選手を育てることに力を入れておられる。監督就任前には二人のプロを育てられた。その際、ツアー参戦時にご自身が理想と掲げていたことを押し付けてしまったことがあり、その反省をゴルフ部の運営に活かしているそうです。
高い技量と豊富なテーティング経験をお持ちの林監督。それでもご本人曰く、ネットの時代、学生の方が知識がある。監督としては、部員一人一人と向き合い、とにかく学生を “見る”。
翻って私はゴルフに関して、技量...、教える経験ゼロ。ただ大学生を“見る”ことに関しては長らくやってきましたので、それなりに考えは蓄積されております。相性みたいなものはあるので、すべての学生に好かれる、あるいは評価される教員は皆無だと思います。それに個を極端に押し出すと(超自然体でいると)、好き嫌いがはっきりと分かれてしまう。大学では、例えば経営学領域だと、日頃は実務、そのわずかな時間、教壇に立つ場合もある。私の学生時代、なにこの先生、適当じゃん、雑だねぇ、言ってること違くない?、などと感じていた先生もいたけれど教える立場になって今振り返ってみるとそうでもないような... 「厳し過ぎず、緩過ぎず」という林監督の部員への接し方。おそらく緩すぎると上述のような問題が生じる可能性がある。分かっていても実践となると難しい。勉強になります。
今日は、平日ホームコースの東宝調布スポーツパークでの年内最終ラウンド。ショット→ラウンド→アプローチ。私はただでさえ飛距離がないので薄着でプレー、徐々に寒くなり、アプローチ場に入った頃には身体の芯まで冷えている。息子はマッチョに見えるぐらい着込んでラウンド。ショット時も脱がない。「マキロイみたいでしょ」「これもよいトレーニング」と息子。シャンクが数発。厚着と関係があるのか否か、いや実力か。
なぜシャンクが出るのか、本人はよく分かっていない。私も、「これだ!」という解を持ち合わせておりません。もし私に技量があり、ティーチングの経験が豊富であっても(特に、ここでこう指導したら後々こうなる、といった経験の数と時間の幅)、おそらく息子に対して「えいっ」と指導することはないでしょう。負け惜しみではなくて。適当ではないし、表面上は言葉を濁しているだけなのですが、息子は「適当じゃん。パパ、言っていることがグダグダ」と思っていることでしょう。それでいいんです。本人に考えさせたいので。
*1 「学生を"社会人"として育てる! 日本プロ&日本学生王者を生んだ大阪学院大ゴルフ部【大学ゴルフ部の教え③林栄作監督】」, みんなのゴルフダイジェスト. 小さい頃からゴルフをしていると大学に入った段階で、すでに関係の深いコーチ(技術指導する親御さんも含む)がいらっしゃるケースが多いので、ゴルフ部の監督やコーチがどこまでスイングに対して言葉を発するのか難しいところがあると思います。監督自らがプロゴルファーの場合、それがより顕著に出てしまう感じがします。