2024.11.12
息子もマッスルバック?
2024.11.12
息子もマッスルバック?
(今日もジュニアクラブで)
日本と縁のあるDylan Brackさんが先週末、World Wide Technology Championshipに出場されました。マンデー通過でPGAツアー初出場。予選カットでしたが、18歳で最高峰のツアーでプレーできるのはすごいです。
PGA Japanのインスタ公式アカウントで詳しく紹介されていました*1。読まれた方も多いかと思います。7歳から12歳までTigerWoods' TGR Learning Labで腕を磨いたそうです*2。調べてみると、芝からバンバン打てる練習環境。本国のPGAの公式アカウントを見てみたところ、5歳からUSkidsのトーナメントに参加されていた。アメリカで活躍されている現在20歳前後のゴルファーたちの幼少期、USkidsのローカルツアーが日常生活に溶け込んでいた印象です。
そのインスタの投稿に気になる記述がありました。息子のクラブ選択に悩む私にとっては。
「僕は幼い頃からブレードアイアンを使っていて... ジュニア用のクラブで学ぶのもいいけれど、トーナメントゴルフをプレーする場合、年を重ねて大人用のクラブに持ち替えなければならなくなるとゴルフ全体のプレーが変わってくる」
現在超一流プロとみなされているゴルファーのジュニア時代、マッスルバックを使っているゴルファーが極めて少ないことは、本サイトにおいて何度も触れてきました。若手、ベテラン問わず。でも、これから時代を切り開こうとしているカレッジゴルファー世代のご意見ということもあり、見過ごすわけにはいきません。
ジュニアクラブから大人用クラブに移行する際に具体的にどのような問題が生じるのか? Dylan Brackさんによれば、「ゴルフ全体のプレー」が変わるほどのインパクトがある。言葉だけをとると、スイングだけでなさそうです。
大人用クラブに早く慣れるというのは私的にはメリットに感じません。筋トレなら他の道具でできますし、ブレードアイアンでしか身につかない当て感みたいなものもジュニアクラブで十分できますし(おそらく)、クラブの品質も組み直しやそれなりのモノを選び抜けば大人用と遜色ないクラブもあります。
一方、このサイトを始めたきっかけの一つでもありますが私自身の反省もあって、大人用のクラブを使うデメリットの方が明確にある、というのが私の意見です。身体と道具との関係性が崩れることこそ大問題で、身体が成長しているのに、長さやシャフトの特性はその都度変えるとはいえ物理的なヘッドの重さに起因する道具の特性は変わらない(バランスとか振り感とかではなく)。シャフトだけで調整しても限界がある(逆に問題が生じる)。こちらの方が、打ち方や力感、絶対的距離感が変わるなど、問題が多そう&大きそうな気がします。ドライバーは明らかに飛ぶんですけどね、大人用の方が。
素人的な意見をダラダラと書いたところで(賢人から聞いたり、自ら勉強して一応それなりの根拠はありますが)、Dylan Brackさんが指摘する、“移行期” は考えさせられます。最初からジュニアクラブを使わない、あるいは、せめてその移行期を早くする(小学1年生とか)という選択も吉と出るかもしれません。ただ怪我を避け(軽いクラブをビュンビュン振った方が怪我しやすいとの考えもありますけど、重たいクラブを振って蓄積される特に指周りの怪我を避けたい)、身体と道具との関係性を崩さないためにも、今のところ私的にはジュニアクラブ一択です。小学2年生の今の息子にとっては。
*2 "TGR LEARNING LAB ANAHEIM," TGR Foundation. STEAMをゴルフやスポーツと結びつけて学べるプログラム。すぐに息子に受けさせたい...